先日、家族が入院し、病院食の貧相さに驚きました。病院食といえば、昔は、「薄味・まずい」の代名詞でしたが、今は、多くの病院が改善に乗り出しています。

しかし、昔ながらの病院食もあることを実感しました。

入院したのは子どもです。入院先は、医大病院です。病院食が美味しくないことは、スタッフもよくご存知のようで、「ごめんなさいね。病院食だから。帰って美味しいものごはんを作ってもらってね」などと言いながら配膳します。悪気はないのでしょうが、これでは、美味しくないものがますますまずくなります。

イベントの時には、栄養科の方が気をきかせてくださり、子ども向けの飾り付けもしてくださいました。が、これがまた空回り。「怖い、このおにぎり…ぜんぜんかわいくない…」そんな感想をこっそりと告げる娘に、「贅沢言わないで、ありがたくいただきましょう」とは言うものの、これでは食欲も湧くまい、というのが正直な気持ちでした 。

救貧の時代ならいざしらず、今の親は、インターネットの普及もあり、キャラ弁なども手軽に作ります。外食も身近になり、子どもたちは、見た目も鮮やかなキッズメニュー慣れています。それと比べると、病院の食事はやはり寂しいと思います。病院は治療をするところだから、と言われるかもしれませんが、食欲増進は治療の始発点。食べたくなるような工夫が大切ではないでしょうか。

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