それいゆインタビュー

社会医療法人友愛会友愛医療センター 親富祖 祐大さんに、コロナ禍における地域連携室の 渉外活動の現状を教えていただきました。

今回、寄稿いただいたのは、社会医療法人友愛会 友愛医療センター 地域医療部 地域連携室 室長で特定非営利活動法人全国連携実務者ネットワーク 理事の親富祖 祐大様です。


はじめに

筆者が所属している社会医療法人友愛会友愛医療センターは地域医療支援病院であり、かかりつけ医との連携(紹介・逆紹介)が重要となります。

かかりつけ医を含めた地域の医療機関とのスムーズな連携を行うために、各病院には地域連携室が設けられています。

地域連携室の役割は病院によって異なる部分がありますが、当院地域連携室では主に、紹介患者さんの受け入れや、渉外活動などを担っております。今回は、地域連携室の行う渉外活動についてご報告させて頂きます。

社会医療法人友愛会友愛医療センター

〒901-0224 沖縄県豊見城市字与根50番地550-5
問い合わせ先(代表) 098-850-3811 開設 1980年4月1日 378床

訪問はZoomが便利

渉外活動と言えば、より患者さんを多く紹介して貰えるようにPRする訪問活動や、患者さん自身に当院を選んで貰える様な啓蒙活動(市民公開講座など)を実施することが挙げられると思いますが、昨今の状況からどの医療機関も対外的な活動はほとんど制限せざるを得ない状況となっていると思います。

そこで当院ではオンラインを活用した渉外活動に取り組むこととしました。

具体的には、訪問活動については“Zoomミーティング”(以下、Zoom)を活用しました。

まず地域連携室にて面談したい相手と日程調整を行い、事前にミーティングIDを発行します。そして当日はパワーポイント等を用いてのプレゼンや、意見交換を行いました。当初、Zoomの取り扱いに不安もありましたが、今では相手方も含め操作に慣れている方が増えてきているので、特に大きなトラブルもなく、スムーズに進行することができます。

もちろん実際に対面して面談するほうがより相手に印象付けることはできると思いますが、移動時間なく全国各地の方と意見交換できることは、大きなメリットと感じています。

オープンイベントは使い分けが必要

市民公開講座についてはZoom、またはYouTubeを用いて実施してみましたが、使用するアプリによってそれぞれの良し悪しがありそうです。

Zoomだと手軽にアクセスができ、質問を受け付けることができることはメリットですが、参加者の顔や氏名が表示される可能性があるためZoomビデオウェビナー利用などの配慮が必要になります。

YouTubeだと視聴者の情報も表示されずライブ配信も可能な点はメリットですが、質疑応答を受け付けるには視聴者が個人アカウントを取得している必要があります。

開催する市民公開講座のテーマや対象とする世代等に応じて、開催方式を使い分けることも重要となりそうです。

むすびに

コロナ禍という未曽有の状況下で、各施設の方々も大変なご苦労をされながら日々の業務に臨まれていることと思います。

当院ではオンラインという方法で渉外活動に取り組んでいますが、この方法が最善の方法かどうかまだまだ手探りの状態です。そんな悩みを相談・解決できる情報が、全国連携実務者ネットワークのイベントにあるかも知れません。

ぜひ皆さんもご一緒に語り合いませんか?

おすすめ

コメントを残す