「広報誌を作りましょう」と言うと、「文言が思い付かない」とか「文章力がないから(無理)」とおっしゃる方がいます。そういう方にお会いする度、(小説家を目指すわけでもないので、もっと気軽な形で取り組めばいいのに)と思ってしまうのですが、普段書き慣れてない方にとっては、「文を書く」と言うのは、とてつもなく高いハードルのようで「タイトルさえ思いつかない」と嘆く方も多いです。
そういった方は、キャッチコピーメーカーを使うのも良いでしょう。
キャッチコピーを自動で瞬時に生成
グーグルで「キャッチコピーメーカー」とググってみてください。結構いくつも出てきます。もちろん無料です。こうしたサービスを使っても、気持ちにドンピシャと合う明文(名文)が出てくることはあまりないのですが、「ああ、こういう風に決めればいいのか」とアイディアを決める参考にはなります。「3人集まれば文殊の知恵」と言いますが、それをたった一人でやる感覚です。
簡単な言葉を入力するだけで「コピーメカ」
「コピーメカ」http://www.copymecha.com/
実は私も結構使います(笑)
ちょっとやってみましょう。今回は、商品やサービスの一般名を「介護」で消費者がする行動(動詞)を「選ぶ」、お店の名前を「それいゆ」にして、何かのコピーを考えてもらいました。
その結果、出てきたコピーは、以下の7つでした。
- 好きなこと続けていたら介護やっていました
- がっかりな介護と言われて、私の人生は変わりました。
- 前回と同じ介護でいいんですか?
- 介護を選ぶ前に知っておいて欲しいこと
- 追伸。そろそろおまえもそれいゆを選ぶように。 母より
- ニューヨーク近代美術館に収蔵してほしいくらいの介護です
- それいゆという名前に込めた思いを語らせてください。
「介護」というテーマがやや大きすぎたかもしれません。
これを「デイケア」というテーマに絞り、少し手を加えれば、3や4、あるいは7くらいなら使えるかもしれませんね。やってみましょう。
「前回と同じ介護でいいんですか?」→「以前と同じデイケアでいいんですか?」
「介護を選ぶ前に知っておいて欲しいこと」→「デイケアを選ぶ前に知っておいて欲しいこと」
↑これなんかそのまま使えますよね(笑)
「それいゆという名前に込めた思いを語らせてください」→「それいゆという名前に込めた、デイケアへの思いを語らせてください」
↑施設長のあいさつ文などのタイトルにどうでしょう。
料理名のキャッチコピーに特化したサイト
栄養科の人にオススメなのは、行列のできる繁盛飲食店 売れる料理名キャッチコピーメーカーです。
今回は「桜餅」について「幸せ」なキャッチコピーを考えてもらえました。一度目の作成では、「もっと、もっと、桜餅」や「恋する桜餅」など、医療や介護業界には不向きなものが多く出てきました。そこでもう一度同じキーワードで作成すると(何度でも作成でき、毎回違うコピーが生成されます)、今度は、次のような候補が出てきました。
- チャンス桜餅
- 幸せ気分桜餅
- 味わい尽くし桜餅
- 楽しさいっぱい桜餅
- 男は度胸、女は桜餅
- 笑顔はじけ桜餅
- マジカル桜餅
時と場合によりますが、5と7以外は使えそうです。
「この程度のキャッチコピーなら考えつくよ」という方もおられると思いますが、ジェネレータのすごいところは、こうした案を「瞬時」にいくつも出せること。限られた時間内で効率的な広報物を作るために、選び方の参考や発想のトリガーとして活用してください。