今月は一風変わった方をご紹介します。株式会社瀬尾医療連携事務所の瀬尾利加子代表です。瀬尾さんは、2002年に庄内医療生活協同組合に入職。鶴岡協立病院地域医療連携室に配属され2015年まで勤務しますが、2017年に「連携」を武器に起業。株式会社瀬尾医療連携事務所を立ち上げました。

瀬尾利加子代表
-「連携」で起業ってユニークですよね。どんなことをされているのですか?

研修会を開いたり講演をしたり、在宅医療・護連携の現状調査・コンサルティングプランを立てる仕事もしています。「みどりまち文庫」というコワーキングスペースを立ち上げ、全国の会員さんが学び合えるようにつなげたりも…。もともと病院では地域医療連携をやっていたので多職種連携の一助になれればという想いで起業しました。ただ、院外に飛び出した途端、医療や介護以外の人とのつながりが出来て、医療と介護を軸にしつつも、地域全体を巻き込む活動に拡がってきました。

「みどりまち文庫」って本屋さんみたいな名前ですね。

鶴岡市みどり町というところで創業し、医療やヘルスケアに関する書籍をたくさん用意していたので「みどりまち文庫」という名前になりました。本屋さんではなく、コワーキングスペースで、会員になっていただけると、「みどりまち文庫」のスペースを、仕事や勉強、打ち合わせなどに利用していただけます。また、みどりまち文庫会員が講師を務めるセミナーに参加したりし、互いに学び合うことが出来るんです。オンラインも充実していますので全国各地にいる会員と繋がることもできます。

会員になればさまざまなセミナーを受けることができます
医療従事者だけが会員になれるのですか?

いえいえ。医療や介護に関心がある人ならどなたでも。現在は、全国から150名(2020年7月現在)の方が入会されています。医師、歯科医師、薬剤師、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士、看護師、管理栄養士、社会福祉士など医療関係者はもちろん、税理士、飲食店、製造業、金融業、デザイナーなど幅広いメンバーがいます。

鶴岡市在住の方が対象ですか?

実は県外からの参加も増えてきており、東京都、大阪府、新潟県、福岡県など10県の方もいます。今はオンラインサービスも充実してい
ますので、遠方の方でも大丈夫です。鶴岡市には全国的にも有名な医療・介護・福祉従事者が多く、そういった方に講師をしていただき、あ
たらしい知識や情報を共有することで人と人とのつながりを生み出しみんなで良くなっていきたいと思っています。

医療と介護を軸に地域全体を巻き込む活動をされている瀬尾さん。最近では、嚥下食の開発もなさっています。地域の飲食店の方と嚥下食の知識がある医療従事者がタッグを組むことで数々の嚥下食を生み出しているそう。「嚥下障害対応の料理がいただける温泉旅館プロジェクト」も始動しはじめたそうです。詳細は「それいゆ」10月号「イキイキ現場リポート」をご覧ください。

株式会社瀬尾医療連携事務所/みどりまち文庫

〒997-0034 山形県鶴岡市本町1-7-45 まちづくりスタジオ鶴岡Dada3F http://seojimusho.com/

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