medical&care「それいゆ」
医療と介護それから地域 つながる・価値創造
編集部コラム

「自分の頭で考えよう」と弊社パートナー言われたので、そもそも「なぜ自分の頭で考えなければならないのか」について考えてみました。

前回、岡医師が、「自分の頭で考えよう」ということを書籍の紹介を通じ教えてくださったのですが、そもそも、なぜ、考えることが必要なのでしょう。

それは、今後は、それこそ人の価値となるからです。

AI(人工知能)やIoT(InternetofThings)人の価値とは

近年、先端技術の活用が急速に進展していて、これからは、「考えなくても良いこと」は、テクノロジーが行ってくれるようになります。たとえば膨大な量のデータ処理や反復作業、ロボットにより業務自動化(RPA RoboticProcessAutomation)できる時代になりました。

「ロボット」などというと、とてつもなく難しい作業のように感じられますが、かつて人がPCを使って行っていた作業を今はソフトが代行するようになることを言っているだけです。もっとわかりやすく言うと、繰り返し行う決まった作業を記憶させておくことで自動処理するようなことが簡単にできるようになった、ということです。エクセルのマクロ機能に近い感覚です。このようなことはいくつもあります。例を挙げましょう。

丸1日かかっていたことが2分でできる時代

15年ほど前に地域連携室の立ち上げを手伝ったことがあります。その時、周辺地域の登録医を確認するためにマッピング作業を行いました。

まずは、印刷会社で地図を拡大コピーしてもらい、赤や青の丸いシールを使って手作業でマッピングしていきました。400床規模の病院で登録医の数はおよそ90件でしたが、作業に丸一日かかった覚えがあります。けれど、今なら、エクセルの顧客住所をGoogleマップの地図上に表示すれば2分くらいでできてしまいます。当然印刷費用もかかりません。

患者アンケートなどもそうでしょう。以前であればアンケートを作り、手書きで書いていただき、それを収集し、という大変な作業でしたが、グーグルフォームを使えば収集から分析まで即座にできます。

考えなくても良い作業は、人がやらなくても良い時代になってきています。

というより、人がやると様々なコストがかかるのです。けれど今のところ、ロボットは単純な作業くらいしか(安価では)できません。アレンジしたり、考えたり、そういったことは、まだまだ人の仕事です。ゆえに、「考える」ことこそ、人の仕事になるのです。

「自分の頭で考えよ」と言われても何をどうすればいいのかわからない

そういう人には岡医師が推薦する出口さんの書籍と合わせて、ちきりんさんの「自分のアタマで考えよう」もおすすめです。2011年に書かれた本ですが今読んでも新鮮です。

「自分のアタマで考えよう」単行本(ソフトカバー)2011/10/28ちきりん (著)

ちきりんさんは社会派ブロガーです。出口さんもちきりんさんのブログには影響を受けていることを公言され、ライフネット生命の社長時代には対談も申し出ておられます。

ちきりんさんによれば、

「考えること」とは、「インプットである情報をアウトプットである結論に変換するプロセス」

です。

そして、思考をするためには「技」が必要で、本書には、その「技」がいくつも紹介されています。もちろん、出口さんのタテ・ヨコも出てきます。

(ちなみに、あるものに対し、ただ思いを巡らせることは、「悩んでいるだけ」。その行為を「考える」と勘違いしている人が多いとちきりんさんは指摘されています。ああ、耳が痛いです。)

考えるための「技」は次世代のデフォルトスキル

これから活躍する世代は、デジタルネイティブで、モノの調べ方も向き合い方もまるで違った感性をもっています。問題を解決に導くために、デザインシンキング(デザイン思考)を使い、マインドマップで思考整理しながら授業を展開する小学校の先生もいますから!医療機関や介護施設の皆様も積極的に新しい思考法を取り入れてみてください。規模の大きな組織、ユニークな施設になると、定期的にアイデアソンを行ったりしています。

ABOUT ME
瓜生千鶴
WEB SOLEIL 管理人。ヘルスケア経営研究所広報を経てM&Cパートナーコンサルティング所属。ミッションは医療や介護の現場で働く方の活躍を全国に広めること。つながりのある方にスポットをあてたりステージを用意することが得意。結婚を機にリモートワーカーへ。